しかし、昨年、名物審査委員のサイモン・コーウェルが抜け
ジェニファー・ロペス、スティーブン・タイラーが加わったたが
途中で見るのをやめてしまった。
あまーーいのである。
サイモンのうりは厳しさと優しさ、の別妙なバランスだったのが、
只管甘い番組になってしまった。
さて、番組スタート以来、この番組の顔であったサイモンは何故番組を去ったのか?
イギリスで放送されているXファクターという番組の審査委員を努めていて
アメリカでこの番組を放送するにあたり、審査委員のみならず、番組の「制作」にも
加わる、という事で、アメリカン・アイドルをやめ、より裁量が大きい番組に乗り換えたのである。
(サイモンは、イギリスの別のオーデション番組で、あのスーザン・ボイルを見出している)
で、そのXのPremiereというのが、昨日開局したBSのFOXチャンネルで放送されたのだが
アメリカン・アイドルを蹴飛ばす内容になっていた、もう完勝である。
かつてアメリカン・アイドルで審査員を務めていて、ギャラが折り合わず
降板したポーラ・アブドゥルとコンビを組んでの番組の雰囲気は
まさに全盛期のアメアイ。
しかも、下手な人の貶し方も、上手な人の褒め方も、
現在のアメアイ審査員とは全く次元が違うのである。
番組は単なるオーディション番組ではない所がポイント。
どんな素人出演者にも、人生がある。
シングルマザーで子供を育てて歌手になる夢を42歳まで温めていた人、
アルコール中毒から抜けだして70日で新たな人生を決意した小さな小さな子供の父
いろんな人のバックグランドとそれを応援する家族たちを上手に取り入れて
オーデションシーンを作るので、
合格を聞いて涙ぐみ年老いたお母さんの姿を見ると、こちらまで
もらい泣きしてしまうのである。
(今日の放送でも3回ないた)
そんなシーンを華麗に演出するのが、サイモンなのである。
厳しい鬼審査員という世間の評判に対して
時折発する温かい言葉と、態度がさらに感動を深めるのである。
褒めまくり、落とすのに謝るジェニファー・ロペス、スティーブン・タイラーコンビニは
できない感動を演出できるひとなのである。
まもなくアメリカン・アイドル12シーズンがスタートするが
こうしてかつての番組の顔が新たな同じような番組をスタートさせてしまうと
結構厳しい競争になるのではないか、と思う。
たった一人の人が、
番組のトーンを決めて、
番組の成否を決めるのか、
今後が楽しみである。
ちなみにどちらFOXで放送なんで、
どっちが良くてもOKなんだろうけど、
制作しているプロダクションが不眠不休だろうなぁ
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